二刀流であることについて【テナーとバスの持ち替え】

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二刀流とか、両刀使いとか、僕を知らない人がパッと耳にすると、ちょっとヤバイ意味に捉えられるかも知れませんが(笑)、また賛否両論あるとは思いますが、僕は二刀流なのです。
じゃあ何が?って、要するに、テナートロンボーンとバストロンボーンの両方を吹けるプレイヤーの意味です。(まだ吹きこなすと書けないのが残念)
今やアメリカでは、誰でもこうした持ち換えが出来る事が当たり前になりつつあるようですが、日本ではまだまだ認知度は低い様です。
もっとも、最近は日本でもスタジオやミュージカルなどの現場では、依頼されれば持ち換えします、というミュージシャンも多いと思うのですが、皆それ(持ち換え)を前面には押し出しては来ません。

まぁ、僕一人が変なこだわりを持っているだけなのかも知れませんが、学生時代から、気が付いたらこうなっていたので、ここは一つ自分の個性として、両方の楽器を今後も続けて行きたいと思うのです。

なんか改まって来ちゃいましたが、ご気分を害されたらごめんなさいね。どうぞこのページは見ないで先へお進み下さい。

何故二刀流になんてなったのかと言いますとね、大学時代に自分の同級生にバストロがいなかったから。ただそれだけなんです。
何とも、トロンボーン吹きにありがちな「始めたきっかけ」ですね。しかも大学生なのに。。。

オケやブラスの授業の時に、やはりバストロは必要ですし、自分でも転向する事に何にも抵抗が無かったので、あっさりと一年生の六月に学校の備品のバストロを借りて、練習し始めました。
先輩も同級生も、凄くびっくりしていましたし、「嫌なら無理してやらなくても良いんだよ!?」とか、訳の分からない引き留め方をされたのを覚えています。本当に、全然嫌ではなかったし、バストロの音色が好きだったのは事実です。
むしろ、みんな何でそんなにバストロを気嫌うのか、不思議に思いました。
当時の学生の間では、テナーからバスに転向する事が、何か「高い音が出ないから」という、ある種の都落ちみたいなイメージだったのかも知れませんね。しかし、いざ吹き始めたらさぁ大変!
アンブシュアは違うし、息は足りないし(足りない上にスピードが速い!)、楽器は重いし、すぐにお腹は減るし(笑)。これは本当に同じトロンボーンなのか!?(だからバストロだって!)(笑)。

いや、試練でした。まぁ今でも試練ですがね、始めた時のあのダメさ加減ときたら、マジでもう止めようかという位でしたね(始めた意味ないじゃん)。
しかし、緒先輩方のシゴキの甲斐あって(?)、何とか吹ける様になり、大学の試験は四年間バストロで受けました。自分としては楽しかったですし、テナーも一年の終わり頃にはまた吹き始めていたので、「このまま両方やろう」という決心はその時には出来上がっていました。

僕が両方吹いている事に対しては、本当に当時から賛否両論でしたね。「両方できるならやった方が良いよ!」という超賛成派から、「ひとつの楽器もろくに極めていないのに、二つ同時なんて出来るわけがないだろう!?」という、超否定派まで、さまざまでした。
しかし、共通した認識としては、「よくとっかえひっかえ吹くね。」っていう、もうね、どちらかというと、「英樹は圏外」なんです。多分。
当時から僕は結構アウトローな所がありまして、わが道を行く!という感があったとは思いますが、そういう異端児のやる事だから、みんな余り気にしてはいなかったんじゃないでしょうか?

幸か不幸か、そういう環境の中で、二刀流高橋英樹は、着実にその「楽器」に対する志向性を確立していきました。理不尽に止めさせようとする先輩がいなかった事、先生たちも放っておいてくださった事は、ラッキーだったと思います。

こうして、オケやブラスではバストロを、自分のライブ活動などではテナーを吹くという状態は、卒業まで続きます。(ある意味、今も続いています。)
大学の試験は4年間バストロで受けました。実は4年生の時に、卒業試験だけテナーで受けようかと思った事もあったのですが、四年間の集大成として、やりたい曲もあったので、結局バストロで受けて、無事卒業致しました(曲はジークマンでした)。

最近はそういう質問も減ってきましたが、やはり、「高橋はどっちが専門なの?」という疑問が多いようなので、この際お答えしておきます。いや、実は大学を卒業したころは、「両方なんです。」という答え方をしていたのですが、それでは納得されていないようなので、
今は「僕は基本的にテナーのプレイヤーで、バストロに持ち替えが出来ます。」
というスタンスです。

いや本当に、初めて会ったときに僕が持ってた楽器によって、高橋はテナーの人間だと思っている人と、バストロの人間だと思っている人と、混在しているのです。
別にどっちでもいいじゃないですか!!?
それよりも、僕は「高橋英樹」でありたいと、そう思うのです。
あぁ、早く高橋英樹=二刀流のイメージで理解されるようにならないかなぁ。。。

二種類の楽器を演奏する事は、僕は他人にはお勧めできません。(勧められても普通はやらないか?)無茶苦茶大変だからです。なら、止めれば良いじゃんとか言われそうですが、僕は良いのです。両方好きなので。



【よくある質問コーナー】

「よく、持ち替えなんてできるね。」 いや、やばい事も多いんですが、好きなので頑張れます。
「持ち替えにコツはあるの?」 あるんでしょうけれど、僕にはまだ分かりません。
「口おかしくならない?」 だからなりますって。大学4年の夏に一度潰れかけました。最近はそうでもなくなってきましたが、昔は持ち替えた瞬間はすごく違和感がありました。。
「息の入れ方が違うっていうけど、どうなの?」 バストロの方がスピードは遅いはずですが、どこがどう遅くなるのかは、文章では書けません。
「何で両方吹きたいの?」 吹きたいからです(爆)。



もう、どうでも良いじゃないですか。さッ、今日も練習しますよ!!!



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